研究 Research

臨床研究について Clinical Research

高血圧・循環調節

高血圧・循環調節グループでは、自律神経系を介した循環調節の基礎研究のトランスレーショナルリサーチとして、neuromodulationの一つである腎デナベーション治療の治験や、新規の交感神経活動指標の開発に取り組んでいます。さらに、RCTや健診のデータベースを用いた臨床研究も行っています。(研究室主任:篠原啓介)

コントロール不良の高血圧に対する腎デナベーション治験

高血圧は様々な循環器疾患の原因となるにもかかわらず、薬物降圧治療中の患者における目標血圧の達成率は十分ではありません。近年、経カテーテル的に腎交感神経を焼灼する腎デナベーション治療が新規の降圧治療として注目されています。
2026年3月には、利尿薬を含む3種類の降圧薬を用いても血圧が目標値まで下がらない「治療抵抗性高血圧」に対して、腎デナベーション治療を保険診療として行えるようになりました(高血圧診療)。一方、2種類の降圧薬を用いても目標血圧まで下がらない「コントロール不良高血圧」に対する腎デナベーションの有効性・安全性の検証のため、治験が進行中です。既に患者さんの登録は終了いたしましたが、腎デナベーション治療後の経過をフォローしているところです。

超音波システムにより
腎動脈周囲の交感神経を焼灼

交感神経活動の新規指標の確立:
SKNAの有用性の検証

交感神経活性化は高血圧や多くの循環器疾患の病態に重要に関与します。しかしながら、交感神経活動の指標として、簡便性、安定性、特異性などを全て満たすものはいまだありません。近年、非侵襲的に測定・評価した皮膚の交感神経活動(SKNA)を、心臓交感神経活動を反映した指標として活用する方法が報告されました。被検者への接触は、心電図モニターと同様に3か所の心電図パッチを皮膚に張り付けるのみです。当研究室では、前臨床ならびに臨床において実際の病態におけるSKNAの有用性を検証しています。

交感神経活動の新規指標の確立:
SKNAの有用性の検証

データベースを用いた臨床研究:
脳心血管病の予測・関連因子の探索

当研究室では、2型糖尿病患者を対象としたスタチン強化治療のRCT(EMPATHY試験)や一般住民の健診データなどのデータベースを用いて、脳心血管病の予測・関連因子の探索研究を行っています。
(以下、Yoshida, et al.Triglyceride-Glucose Index Associated with Future Renal Function Decline in the General Population. J Gen Intern Med. 2024. doi: 10.1007/s11606-024-08809-4.より転記。 )

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