臨床研究について Clinical Research
不整脈
Fukuoka Heart Rhythm Reseach
九州大学循環器内科の関連施設と協力し「Fukuoka Heart Rhythm Research (FHRR)」として多施設共同研究を進めています。FHRRは、不整脈および不整脈でお困りの方の課題解決を目的としており、不整脈に関する疑問点や問題点を多くの不整脈医と共有しながら、”福岡から世界へ”を合言葉に不整脈の原因究明や新たな治療法の検証を行っています。研究テーマは、患者数が爆発的に増加している心房細動をはじめ、弁膜症や心筋症、さらには開心術後に合併する難治性不整脈など多岐にわたります。さらに、人工知能(AI)を活用した研究も進めており、診断精度の向上や治療法の最適化も目指しています。FHRRを通じて、国内外の医療機関と連携して最新知見と技術開発を議論することで、患者さんに最良の医療を提供したいと思います。
重症心不全に合併する致死性不整脈の根治
拡張型心筋症や肥大型心筋症に多くみられる心室頻拍や心室細動などの致死性不整脈に対し、最先端の治療を提供しています。従来の薬物治療やカテーテルアブレーションでは治療が難しい重症例においても、独自のアプローチを取り入れ、ハートチームとして心臓外科の先生方と密に連携し開心術下でのカテーテルアブレーションにも積極的に取り組んでいます。特に、左室補助装置を必要とする重症心不全患者に合併した致死性不整脈に対するカテーテルアブレーションなど、複雑で治療困難な心臓病患者さんにとって新たな治療法となり得ると考えます。
先天性心疾患に多い不整脈の克服
先天性心疾患は不整脈を合併する割合は非常に高く、全体のおよそ半数(50%)以上が生涯で不整脈を経験するとされています。先天性心疾患の不整脈治療には、テーラーメイド治療が欠かせません。なぜなら、先天性心疾患はそれぞれ解剖学的構造や疾患の進行具合が異なり、不整脈の種類や原因が多様化するためです。そのため、これまでの不整脈診療データを用いた新たなエビデンス創出と患者毎のテーラーメイド治療の融合を目指す臨床研究を行っています。