若手スタッフの声 Voice
中島 光香(2019年入局)
Hiroka
Nakashima
現在の研究テーマと大学院生活に
ついて教えてください。
左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)が高齢女性に多いということに着目し、HFpEFの急性増悪におけるエストロゲンの寄与について高血圧性心不全モデルラットを用いて研究をしています。自分で立てた計画に沿って実験を進めていき、毎週のカンファレンスで相談して、また実験して、という生活です。研究の他、医師の仕事として週1〜2回の外来診療、当直業務をしています。
循環器内科医を志したのは、
なぜですか?
実習で回った時に、救急対応や重症患者を治療する先生方をみて、直感的にいいなぁと思いました。また血行動態を考えることが難しいけど面白く感じて興味を持ちました。
その後の初期研修でも、重症患者さんを診るときに様々な治療オプションがある中で何が最善かを考えながら治療を組み立てていくことが面白いと思いましたし、カテーテルやデバイス治療など手術面でできることが多いところも魅力的に感じました。
研究室の雰囲気を
教えてください。
とてもいいです。研究は一筋縄ではいかず、めげそうになることもありますが、なんでも相談でき、解決策を一緒に考えてくれるので前向きに取り組めています。定期的にご飯に行ったり、学会発表で遠出をしたりと、研究以外でも楽しくやっています。
大学院卒業後の進路について
教えてください。
大学院4年間は研究中心になるため、卒業後はまず市中病院で循環器疾患全般に対応できるよう幅広くトレーニングを積んでいきたいと思っています。その後の専門を何にするかはまだ決めかねているので、いろいろと経験を重ねながら決めていきたいです。
嬉しかったこと、
つらかったこと、
を教えてください。
重症患者さんが元気に帰るときが一番うれしいです。特に救急対応から関わってきた患者さんが元気になった姿をみると感動します。
重症管理や救急対応、緊急カテーテルなどで体力を要しましたが、今は大学院で自分のペースで計画的に研究生活を送っています。
三角 香世(2024年入局)
Kayo
Misumi
現在のお仕事について
教えてください。
2024年度に入局し、心不全を専門に病棟と外来で診療を行なっています。心不全や心筋症の患者さんに対する内科治療に加え、九州全土から集まる重症心不全患者さんに対して、メカニカルデバイスの管理や左室補助人工心臓の植込み、さらには心臓移植を含めた心不全治療を行なっています。また、心不全と循環器集中治療に関する臨床研究に取り組んでいます。
循環器内科医を志したのは、
なぜですか?
初期研修医の頃は他の科も検討していましたが、心肺停止で搬送された患者さんが回復し、歩いて退院された姿に感動し、最終的に循環器内科を志しました。内科医として理論立てて病態評価を行う一方、カテーテル治療や救急対応といった手技や体を動かす診療科であることが、自分に合っていると感じました。現在でも、患者さんの症状が劇的に改善する様子を見るたびにやりがいを感じ、循環器内科を選んで良かったと実感しています。
職場の雰囲気を教えてください。
若手医師が多く、お互い助け合いながら仲良く働いています。上級医の先生方からは、専門分野の知見を交えた意見をいただけるため、広い視点で議論できるのも大学ならではの魅力です。
私自身は医師13年目で入局し、初めての大学病院勤務に不安もありましたが、皆さんが親身に接してくださり、楽しく仕事に励んでいます。
臨床と研究を両立させる秘訣を
教えてください。
現在は臨床に重点を置いているため、研究との両立は模索中です。現在は臨床の中で抱いた疑問をすぐに振り返れるよう、データベースの作成を進めています。臨床医として研究も重要な役割と考え、忙しさに流されず取り組んでいきたいと思います。
今後、どのような医師を
目指していますか?
心不全の中でも特に重症心不全や循環器集中治療を専門に研鑽を積み、臨床と研究の両面でリーダーシップを発揮できる医師を目指しています。患者さんから信頼され、若手医師にとって魅力的な循環器内科医になりたいと考えています。
大鶴 亘(2020年入局)
Wataru
Otsuru
現在の研究テーマと大学院生活に
ついて教えてください。
私の基礎研究のテーマは心不全と炎症です。まだ駆け出しですので、マウスモデルを作成し介入を行っている段階です。今後は心不全臨床研究にも着手していく予定としております。
基礎研究と臨床研究を同時に出来る環境は非常に恵まれていると思います。大学院生活は病棟医時代と比べるとかなりプライベートな時間が増えました。診療は外勤先での定期外来と当直が主体となり、オンオフがはっきりとしている印象です。
循環器内科医を志したのは、
なぜですか?
初期研修の面接で「急性心筋梗塞や院外心停止のような超急性期医療から、慢性心不全患者の緩和医療といった超慢性期まで広く対応ができる医者になりたい」と恥ずかしげもなく言い放ったのを今でも覚えています。実際現場に出てみると思ったようにいかないことも多く、疲弊もしますが、患者様の生死に直結するもっとも核になる部分に関われるやりがいのある仕事だと思います。
嬉しかったこと、
つらかったこと、
を教えてください。
非常に追い込まれた状況の中、救急車で運ばれてきた患者様が治療の結果、自宅退院していくことは何人診療しても良いものだなと思います。でも外来で浮腫がとれたと喜んでもらえるくらいでも嬉しいものです。
初めてECMOの管理をした時は思い出に残っています。その時は、今何が起きているのか、次に何が起こるかも全然分からず、指導医の先生に教えてもらいながら、ずっとベッドサイドに張り付いてモニターを観察していたように思います。
とても大変でしたがECMOの離脱までたどり着いた時の喜びはひとしおでした。
大学院卒業後の進路について
教えてください。
まずは臨床に戻って自分の専門として定めた領域の知識と技術を磨いていきたいと思います。留学への憧れもありますので、知識と英語力と経済力…はいまのうちに蓄えておこうと思います。臨床と研究は切り離せない関係だと思いますので、将来的にはその両方を自分で動かせる医者になりたいと思います。
大学院生になって初めて
気づいた事などありますか?
基礎研究を始めて、生化学、生理学、免疫学などの知識が必要であることを痛感しました。大学生の時はそんなことを知る由もなく、部活やバイトに明け暮れておりましたが、基礎の授業をもっと頑張っておけばよかったなと反省しております。
長山 友美(2010年入局)
Tomomi
Nagayama
現在のお仕事について
教えてください。
不整脈専門医として、外来や入院患者さんの診療と、アブレーションやデバイスなどの治療を行っています。またARO次世代医療センターの臨床研究推進室にも所属しており、プロジェクトマネージャーとして、治験や臨床研究の支援・管理も行っています。
循環器内科医を志したのは、
なぜですか?
研修医の頃は、救急車の連絡がくると走って駆け付けるようなタイプでした。急性期から慢性期まで、そして診断から治療までを一貫して携わることができ、人間全体を診ることのできる循環器内科に魅力を感じました。最後まで脳血管内科と入局を迷いましたが、患者さんと話をすることも好きだったので、対話がしやすい循環器内科を選択しました。
職場の雰囲気を教えてください。
皆和気あいあいと仕事をしているように思います。私自身は子育てをしながら勤務していますが、上司や同僚に恵まれ、何かと助けてもらいながら仕事をさせてもらっています。時間的な制約や急なお休みをいただかないといけないこともありますが、快く仕事を引き受けてくださり、本当に感謝しかありません。その分、自分ができることは何でもしようと心がけています。
今後、どのような医師を
目指していますか?
以前は出産後もカテーテルをしている女医さんが少なく、それは寂しいなと感じていた時に、当時の医局長の先生に「細々とでもいいから、カテーテルを握り続けることが大事だよ」と言われ、励みに頑張っています。最近では後輩の女医さんから「子育ても仕事もしたいので、ロールモデルになる先生が近くにいてよかった」と言われ、嬉しかったです。周りの先生方のサポートに感謝しつつ、これからもカテーテルを握り続けていきたいと思います。
臨床と研究を両立させる秘訣を
教えてください。
最近では自分の研究だけでなく、周りの研究のサポートをする立場になり、臨床と研究を両立させる難しさを実感しているところです。研究の遂行には多くの人が関わっています。研究によって得られた新たな知見が、将来多くの患者さんを救うかもしれないというモチベーションで、研究をサポートしています。