研究 Research

臨床研究について Clinical Research

虚血性心疾患

QcVIC(九州心血管インターベンションカンファレンス)研究

九州大学病院とその関連病院で構成されるQcVIC(九州心血管インターベンションカンファレンス)では、これまでにコレステロール治療薬と冠動脈の血管内皮機能について検討した無作為化対照試験であるCuVIC trialとCuVIC trial-2を行ってきました。
CuVIC trialでは、コレステロール治療薬のスタチン単独群と、スタチン+エゼチミブ併用群の比較を行い、併用群が有意にLDL-Cを低下させ、冠動脈の血管内皮機能を改善したことを発表しました(Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2017 Feb;37(2):350-358.)。CuVIC trial-2では、更にコレステロール低下作用の強いPCSK9阻害薬を用いて、冠動脈の血管内皮機能への効果を検討しています(CVIT 2024 LBCTで結果報告)。現在、新たな試みとして、冠動脈の高度石灰化病変に対するカテーテル治療のレジストリー研究、それらを用いた人工知能開発も進行中です。

CCTI-CALC Registry

冠動脈疾患に対するカテーテル治療(PCI)は標準治療ですが、高度石灰化病変に対する診断・治療はまだまだ未解決の問題です。高度石灰化に対する治療法として、デバルキングデバイス(Rotablator, OAS)がありますが、術前心臓CTでその必要性について検討した報告はほとんどありません。冠動脈疾患の診断で行われる心臓CTで、PCI治療の必要性と手技内容まで術前に予測出来ることができれば、より安全で効果的な治療を提供することが可能になります。国内のカテーテル治療専門施設(14施設)で構成されたCCTI(インターベンショナリストのための心臓CT研究会)で、心臓CTを用いたデバルキングデバイス使用のリスクスコアを作成する研究を行っています。

FULL MOON Registry

冠動脈の慢性完全閉塞病変に対する治療は、カテーテル治療の中でも最も難易度が高い病変の一つです。近年、治療デバイスやアルゴリズムの進歩により、手技成功率は上昇していますが、冠動脈内を占拠するような巨大な石灰化を有する治療の手技成功率は未だに改善していません。心臓CTでFull moonと呼ばれる巨大な石灰化は、その形状や形態が様々ですが、詳細な分類とカテーテル手技を検討した研究はありません。心臓CTで石灰化をより詳細に分類し、カテーテル治療との関連を検討することで、より効果的な治療を提供することが可能になります。国内のカテーテル治療専門施設(50施設)と協力して、データを集め、解析するレジストリー研究が現在進行中です。

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