報道関係者を対象にした定例記者懇談会で頚部血管アクセスによるTAVIの認可と西日本初症例について発表しました
7月31日に開催された九州大学病院の定例記者懇談会にて、心臓外科の塩瀬明教授、園田拓道講師とともに当科の坂本隆史助教が、「経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)における頚部血管アクセスの認可と西日本初症例‐高齢化社会における低侵襲化への選択肢の増加‐」のテーマで発表しました。
経カテーテル的大動脈弁置換術は主に鼠径部の大腿動脈からアクセスして血管内より大動脈弁を人工弁に置換する低侵襲な治療です。しかし、血管の性状が悪く大腿動脈からは実施できないことが一定割合で存在し、その他のアクセスを用いていましたが、合併症や侵襲が大きいことなどが課題となっていました。
この4月より頚部血管からのアクセスが使用可能となり、当院において西日本初症例を実施し良好な結果を得ました。頚部血管アクセスの特徴としては、血管が皮膚に近い位置を走行しておりアクセスが容易であること、動脈硬化が他の血管と比較してあまり見られないこと、血管の蛇行が少なく大動脈弁へのアクセスが容易であること、脳梗塞などの合併症が少ないことなどが挙げられます。
高齢者が罹患することが多い大動脈弁狭窄症において、頚部血管アクセスTAVIの認可は治療の負担を軽減することが期待されます。当院のTAVIチームでは頚部血管アクセスTAVIを含めて、今後も適切な患者様に最適な治療を提供いたします。