第7回世界肺高血圧症シンポジウムで当科 研究が取り上げられました
世界肺高血圧症シンポジウム(WSPH)は、1973年にジュネーブで始まり、1998年のエビアン大会以降5年ごとに開催され(ベニス2003年、ダナポイント2008年、ニース2013年、ニース2018年)、肺高血圧症の科学的進歩の共有の場として設けられました。
コロナウイルスのパンデミックやインフレによる学会場所の選定により6年の間が空きましたが、2024年6月29日から7月1日の3日間で7th WSPHがスペイン バルセロナで開催され、九州大学からは細川、吉田が参加しました。
WSPHの内容は8月中旬までにEur Respir Jに公開される予定であり、それまではEMBARGOポリシーに則り言及できませんが、ソタテルセプトの登場で治療アルゴリズムに広く取り入れられることやILDに対するトレプロスチニル吸入が成功したことで第2群、第3群の分類が細分化され原因別に治療戦略が最適化されていく方向性を感じました。第4群のセッションでは九州大学循環器内科が主導した慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対するDOACのエビデンス(1,2)も取り入れられておりました。右心機能のセッションでは吉田がアムステルダム大学で行った肺動脈性肺高血圧における三尖弁閉鎖不全症の研究(3)にも触れられていました。学会の後にはWSPHのタスクフォースメンバーであるアムステルダム大学のHarm Bogaard先生やステアリングコミッティ―である田村雄一先生との会食も行い有意義な3日間を過ごしました。これからの5年間、第8回WSPHに資する研究を継続していきたいものです。



1. CTEPH AC registry investigators. Long-term outcome of chronic thromboembolic pulmonary hypertension using direct oral anticoagulants and warfarin: a Japanese prospective cohort study. J Thromb Haemost. 2023 Aug;21(8):2151-2162. doi: 10.1016/j.jtha.2023.03.036. Epub 2023 Apr 10. PMID: 37044277.
2. KABUKI Investigators. A Multicenter, Single-Blind, andomized, Warfarin-Controlled Trial of Edoxaban in Patients With Chronic Thromboembolic Pulmonary Hypertension: KABUKI Trial. Circulation. 2024 Jan 30;149(5):406-409. doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.123.067528. Epub 2023 Nov 13. PMID: 37956127; PMCID: PMC10814998.
3. Yoshida K et al. Tricuspid regurgitation in pulmonary arterial hypertension: a right ventricular volumetric and functional analysis. Eur Respir J. 2024 Jun 20;63(6):2301696. doi: 10.1183/13993003.01696-2023. PMID: 38575159.