診療グループ

肥大型心筋症〔PTSMA〕

経皮的中隔心筋焼灼術(Percutaneous Transluminal Septal Myocardial Ablation, PTSMA)は、薬物治療抵抗性の左室流出路狭窄のために症状を伴う閉塞性肥大型心筋症に対して、左室流出路を拡大する目的で行う治療です。

術前に心臓超音波や心臓MRI、冠動脈造影などにより標的治療枝の検討、術適応について慎重に検討します。経カテーテル的に標的中隔枝にアルコール焼灼を行うことで中隔心筋の壊死・菲薄化を生じさせることにより圧較差を改善します。高度の左室流出路狭窄を有する患者様は僧帽弁閉鎖不全を合併していることも多く、治療により劇的な心不全症状の改善が得られた症例を経験しています。

井上修二朗・的場哲哉・向井靖

PTSMA治療を行った閉塞性肥大型心筋症の症例

左:治療前の左心室ー大動脈の収縮期圧格差,右:PTSMA後、収縮期圧格差は消失した

  • 左:治療前、重度の僧帽弁逆流を認める

  • 右:PTSMA後、僧帽弁逆流の軽減を認める

左:治療前の心拡大と肺うっ血(心不全),右:PTSMA後、心拡大と肺うっ血は改善した

当科における閉塞性肥大型心筋症4症例に対するPTSMAの治療効果

PTSMAにより、4症例全例において、左心室ー大動脈の収縮期圧格差(左)、僧帽弁逆流(右)とも改善が得られた。